Yui Shizuoka

おすすめ情報 news

2020.03.11
農家さん

「ひらまつさんちの元気が出る野菜!」耕青ファームの熱い思い。

Maman取材メンバー、次廣です。

今回は、浜松市西区大久保町にある「耕青ファーム」さんにお邪魔させていただきました♪

こちらでは、チンゲン菜・ほうれん草に加えて、
スティックセニョール・カリフローレなどの珍しい野菜も栽培しています。

畑

(↑こちらはチンゲン菜のハウス。)



 

化学合成農薬の、使用『ゼロ』を目指しています!






耕青ファームさんのコンセプトは

 

「ひらまつさんちの元気が出る野菜!」

です。


元気が出る野菜って??

他の野菜となにが違うの???

ひらまつさん

お話を聞かせていただいたのが、「耕青ファーム」の平松さん。

以前は、農機具メーカーの会社員として九州各地を回ったり筑波などで働いていたそうで
会社員時代から農業にはご縁があったそうです。

その後、結婚し、お義父さんの後を継ぎチンゲン菜農家に。



そして、厳しい経営の中でどうしたら差別化を図れるか?を考えた結果

「硝酸態窒素」を減らす!という結論に至りました。

突然出てきた「硝酸態窒素」に

えっ?なにそれ??

の方が多いと思います(笑)
元、医療従事者で人体の事は結構勉強したつもりの私も初耳の単語でした。


「硝酸態窒素」とは…、本当にざっくり、分かりやすく説明すると酸化した窒素です!

(ざっくりすぎてすみません!)

詳しく知りたい方は、「しょうさんたいちっそ」で検索してみると面白いです^^
余談ですが、私は硝酸態窒素で1時間近くネットサーフィンしてしまいました(笑)
奥が深い!硝酸態窒素!


この、硝酸態窒素をとると、様々なマイナス面があると言われる中で
硝酸態窒素を減らすためにはじゃあどうしたらいいか?

   ↓

肥料を減らせばいい!

   ↓

試行錯誤の結果…

硝酸態窒素の少ない野菜ができた、しかも硝酸態窒素が少ないので農薬散布の回数も激減!

という方向に向かうことができたそうです。
簡単にまとめてしまいましたが、そこに至るまでには様々な困難や苦難があったと思われます。
一消費者として、知れば知るほど頭が上がりません。


硝酸態窒素の多い野菜は、人間で言うと

「メタボな野菜」。

つまりは栄養多可な状態です。
その栄養は野菜の発育には必要ですが、私達が食べるとマイナスに作用してしまう。

しかも野菜自体が日持ちせず腐りやすいそうです。
味も、喉がイガイガしたり、独特のえぐみがでてきたり…と、味覚が素直な子ども達には受け付けなかったりするそうです。


硝酸態窒素を減らすために、肥料を減らすことによって野菜自身の力を引き出して育つ、
そうすると虫が寄るのも少なくなり農薬自体を減らせる。

そして、野菜自体の細胞の良くなり、重たくなる・日持ちする・あくが少なくなるそうです。







パートさんの子どもさんもそんな平松さんちのお野菜を食べて野菜嫌いがなくなり
収穫にきてくれたこともあるそうで、そういったお話をされているときの平松さんの嬉しそうなお顔から農業の楽しさを感じました。
 

農家が自ら動いていく時代へー





硝酸態窒素を減らす努力をし、実際に減らした野菜を作り続けている平松さん。

せっかく作ってもそのままポンと置いてあるだけでは伝わらない!
農家さん自身で品質を発信していく重要性を理解されていることに農家さんを応援する身としてはとても嬉しくなりました。

実際に、マックスバリューの会議に出向き、自身の野菜の良さをプレゼンしたこともあるそうです。
大きさの規格から(いい意味で)外れた野菜はスーパー直にやり取りしたほうが格段に話が早い!

その後、耕青ファームさんの野菜は採用され
今もマックスバリュー店舗には耕青ファームさんのお野菜が並んでいます。



また、現在は環境にも優しい「ピロール農法」にも挑戦されているそうです。

”◇環境に優しいピロール農法

ピロール農法の最大の特徴は、“土の中で酸素を放出する”という点です。地球上の酸素を作り出した「ラン藻」(シアノバクテリア)を活用する農法です。
ピロール農法は、光合成を行うラン藻を土の中に繁茂させ、そのラン藻が二酸化炭素を吸収して酸素を土の中に産み出すことで、「酸素欠乏」という問題点を克服した農法です。そして同時に、土の中の微生物も豊かになります。増えたラン藻や微生物は、ビタミンなどの様々な有用な物質を土壌中に供給すると同時に、「農薬」などの分解・浄化も行います。”

ピロール農法ドットコム
https://www.pyrrol.com/contents/pyrrol_noho.html



(↑こちらの緑色の部分がそうです。)




環境への配慮、
硝酸態窒素への徹底したこだわり、

まさに元気が出る野菜!!!

現在は、
・浜松市内外「マックスバリュ」14店舗
・(有)ハーベスト浜松:関東・静岡市を中心に販売中。
・浜松市内「フィール」2店舗
等で購入ができます♪
是非お手に取って食べてみて下さい!




耕青ファーム(コウセイファーム)

静岡県浜松市西区大久保町
↑↑お立ち寄りの際はお気軽にお問い合わせください。

Webサイト:http://www.kouseifarm.com/index.php

こちらの記事もおすすめ!

画像
2022.07.25
農家さん

浜名ファームが「規格外野菜も食べてほしい」と作った直売店「ここくる」

浜松市西区にある浜名ファームでは、水耕栽培でミツバやフルーツトマト、トマトの栽培をしています。また、サツマイモなど季節の野菜を露地で栽培し、大きなハウスが隣接する直売所「ここくる」では...

画像
2022.06.30
農家さん

親子で楽しめる収穫体験!自然栽培で野菜を育てるイトウファーム

浜松市北区にあるイトウファームでは、水耕栽培のサラダホウレンソウと、明るく広い温室の中で化学農薬や肥料を使わない自然栽培で多種多様な野菜類を育てています。訪問した3月中旬は、緑色が美し...

画像
2022.06.20
農家さん

古民家でマイクロハーブを育て資源を循環させるMzFarm―縁結農園―

浜松市浜北区都田。山と川に囲まれた築100年の古民家で、マイクロハーブを育てる「MzFarm―縁結農園―」を訪問しました。香りも味もギュッと濃縮。マイクロハーブとはマイクロハーブと...

画像
2022.05.31
農家さん

浜松産ハーブ苗を育てるサンクスグリーンに聞く!ハーブ栽培のポイント

浜松市浜北区にあるサンクスグリーンは、露地とハウスで年間160品種のさまざまなハーブ苗を育てています。そのほか野菜苗や切り花や変わった野菜なども栽培しています。ハーブを追究し続けて...

画像
2022.03.17
農家さん

畑に森を作る!自然栽培で根深く個性豊かな野菜と暮らすマブチ農園

浜松市西区にあるマブチ農園は、40aの広さの畑で、年間で60〜80種類のさまざまな野菜類を化学農薬、肥料を入れない自然栽培で育てています。20、30年前から、当時日本ではあまり知られて...

画像
2022.02.22
農家さん

新鮮で甘みと辛みのバランスが絶妙な「楽農の集いまっすぐ」のエシャレット

静岡県浜松市発祥の野菜「エシャレット」 浜松市の飲食店などで、お酒のお供に食べたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、「おつまみなので家庭ではあまり食べない」「辛みがあるから子...

画像
2022.02.01
農家さん

味も見た目もおいしい野菜!三方原台地でオーガニックで育てる加藤農園

今回訪問した浜松市北区の三方原台地にある加藤農園は、化学肥料や化学農薬を使わない有機栽培で、年間40品目100種類の多種多様な野菜を育てています。野菜は、個人宅などへ季節の野菜をつめあ...

画像
2022.01.31
農家さん

地域の土を大切に!個性豊かなさつまいもを育てるとつか芋のうえん

とつか芋のうえんは「紅高系(品種名の金時や高系14号と呼ばれることもある)」、「紅はるか」、「からゆたか」の3品種のさつまいもを栽培しています。3つの違う種類のさつまいもを育てる理由は...

画像
2021.05.28
農家さん

日本一の新玉ねぎが浜松で栽培!?  やまたつファーム

浜松市篠原で、日本一の新玉ねぎを栽培しているやまたつファームさんに取材に行ってきました。 「日本一」の理由は、出荷の時期。日本のどこよりも早く、 ...

画像
2021.03.04
農家さん

浜北次郎柿発祥の地 足立農園様

「毎年クオリティの高いものを提供したい」そんな熱い想いをもつ足立農園さん。足立農園さんの栽培している果物は東京などでも大人気!!その秘密はこちらをご覧ください歯...

画像
2021.02.06
農家さん

生でも食べられるプチ小松菜がイチオシ!森島農園

静岡県浜松市東区で日々様々な工夫で新鮮野菜をお届けしている株式会社 森島農園さんに取材に行って参りました。小松菜を小さく育てて生でも食べられるような品種を作ろう!と...

画像
2020.12.28
農家さん

「命のカプセル」うずらの卵で人も土も元気にする!浜名湖ファーム

静岡県湖西市で自然食と無投薬で育てられたうずらの卵を生産している浜名湖ファームさんへ取材に行ってきました。実際に、たくさんのうずら達とも触れ合ってきましたよ。 ...

画像
2020.12.24
農家さん

大きくて肉厚ぷりっぷり!こだわりのきくらげ栽培 有限会社静岡ラボ

湖西市白須賀で安心安全の国産無農薬きくらげを栽培している有限会社静岡ラボさんに取材に行ってきました。実際に、栽培しているところを見せていただきながら、営業部...

画像
2020.10.09
農家さん

無農薬のお米を子ども達に!人も自然も豊かにする日月喜農園

人にも、自然にも一番優しい無農薬・無化学肥料で作られた食べ物。実際に無農薬のお米を作られている日月喜(ひつき)農園さんに取材に行ってきました。今回は、先代のお父...

画像
2020.10.06
農家さん

肉厚・無農薬のしいたけ農家をスタート!ラフタぷらす就労継続支援A型事業所

浜松市西区舞阪町にあるしいたけ農家・ラフタぷらすさんに取材に行ってきました。就労継続支援A型事業所でもあるラフタぷらすさんを支える森下勝美社長、奥様の起業ストー...

画像
2019.11.22
農家さん

ヤママツ鈴木農園・鈴木成典さん~”記憶に残る野菜”を作るプロフェッショナル ~

ーーー「例えば、レストランとかに行って。    今日何食べたか?    家に帰って、    『あれ美味しかったね』    って言われるような、    記憶に残る野菜を作りたい」ーー...

画像
2019.11.19
農家さん

愛情たっぷりの玉ねぎ  山下農園

地元「浜松」を愛する玉ねぎ農家さんを発見!Maman取材メンバー 大場です!秋が深まり、冬に移る気配を感じる11月中旬、浜松市西区にある “山下農園” さんへ行...

画像
2019.11.13
農家さん

ささ農園・佐々和弘さん~美味しさギュッと詰まったミカン!、失敗を恐れず流れを見定めていく~

ーーー親から受け継いだもの、   自分の代ではなくせない。   お金を稼ぐのは楽しい、   不動産の方が儲かる。   けれど、儲からなくても、   ミカンを作っている方が楽...

画像
2019.10.24
農家さん

谷野ファーム~新しい野菜の開拓~

Maman取材メンバー 干場です。今回は、「谷野ファーム」さんにお邪魔いたしました。浜松西部、大久保に広がるビニールハウス。「朝鮮戦争の際に国の指定を受けて米軍のためのブロッコリーやセ...

画像
2019.09.26
農家さん

【ハピフルとまと】まるたか農園さんの魅力♬

Maman取材メンバー 大場です!虫の音にも深まる秋を感じる9月中旬、浜松市北区都田町にある “まるたか農園” さんへ行ってきました。↑コレ!  ...