浜名ファームが「規格外野菜も食べてほしい」と作った直売店「ここくる」
浜松市西区にある浜名ファームでは、水耕栽培でミツバやフルーツトマト、トマトの栽培をしています。
また、サツマイモなど季節の野菜を露地で栽培し、大きなハウスが隣接する直売所「ここくる」では、お手頃価格で新鮮な野菜を販売しています。
浜松市はミツバの産地
ミツバの原産地は日本や中国などで、もともと野生種として自生していたものを摘み取って食べていました。
江戸時代頃から栽培がはじまったといわれています。
このように古くから日本で食べられているミツバですが、
実は浜松市はミツバの収穫量、出荷量が全国2位で、全国の生産量のうち11%が浜松市西区だそうです。
おいしいミツバの食べ方は?
浜松市はミツバをもりもり食べられる地域なのでたくさん食べましょう。
浜名ファームさんに食べ方を尋ねると、やはりおひたしや卵とじで食べるのがおいしいそうです。
個人的にはおひたしをツナ缶と混ぜて中華風おつまみも好きです。
新鮮なミツバならサラダでもおいしいです!
浜名ファームの新鮮でおいしいミツバ
浜名ファームのミツバ栽培は、種をまいて苗を育てることからはじまります。
苗が少し大きくなると、手作業で植えていきます。
50〜60日間元気に育てたあとは、手摘みで収穫して鮮度を落とさずおいしいミツバを届けられるようにしています。
規格外野菜の廃棄はもったいない
浜名ファームでは、農業を続けるなかで、新鮮でおいしくても一般に流通できない規格という理由で捨てられるのはもったいないと感じていました。
ただ、販売する場所がなければ捨てるしかありません。
そこで、お客さんにさまざまな野菜を手にとってもらえる場所として、
直売店「ここくる」を2021年11月にオープンしました。
「直売店をオープンしてからは、ただ野菜を作るだけでなく、お客さんの反応がダイレクトにわかるのでやる気が違います」
農園メンバー皆で楽しみながら取り組んでいるそうです。
直売店「ここくる」で野菜をたくさんおいしく食べてもらう工夫
「地域の人に野菜をたくさん食べてもらいたい、作った野菜をしっかり届けたい」
価格や量の工夫をし、近隣生産者とも協力してさまざまな野菜を並べるよう心がけています。
サツマイモも
果菜類もぐんぐん育っています!
無人販売なので、「今日はどんな野菜があるかな」と気軽に立ち寄ることができるようにしています。
トマトの味の違いを楽しみ余すことなく食べる
直売店へ入るとさまざまなトマトが目に入ります。
「濃い味」
フルーツトマトという名前を聞いたことはありませんか。
これは品種名ではなく糖度が高くあまーいトマトのことを指すそうです。
浜名ファームでも、小さい鉢に水を最小限にしてトマトにストレスをかけることで、甘く濃いトマトを作っています。
「あっさり味」
同じトマトの木のなかにも、少しサイズが大きくあっさり味のトマトもできます。
それを捨てるのではなく、あっさり味のトマトとして直売店に並びます。
たとえば、夏場に暑くてトマトでリフレッシュしたいときや、スープを作る場合にはあっさりトマトが合うと思います。
シーンに合わせてトマトの味を選ぶのも楽しそう!
「少し傷」
少し傷がついていたり、形がいびつだったりするトマトもお手軽価格で並んでいます。
傷から腐ってしまうなどの理由で、一般流通が難しい規格外の野菜ですが、
直売店で新鮮で、直接 お客さんに販売するからこそできることですね。
「湯むき冷凍」
さらに、湯むきをして冷凍したトマトも販売されていました。
パスタソースを作るときに、湯むきしてあればかなり楽に作れそう!
トマトをおいしく余すことなく食べてもらうための工夫がされています。
葉物野菜や こんなパイプ式の自分で収穫できる葉物野菜も!
また、午前中で野菜が売り切れてしまう…ということでもないそうで、
私が訪問した15時頃もたくさん野菜が並んでいましたよ。
定休日もなく、無人販売なのでふらっと立ち寄ってみてください。
◆農園プロフィール
農園名:浜名ファーム/直売店ここくる
住所:432-8006静岡県浜松市西区大久保町1722
電話番号:053-415-8815
営業時間:8:30〜16:00(定休日なし※無人販売)